リアル
...


「茜、何言い出すんだ?それとこれは関係ないだろう?」


杉田純一は眉をハの字にした。


「関係あるもん・・・。」


アタシは少し茜の気持ちが分かる。


真美の態度、発言は杉田純一に対して、一方通行の茜を十分過ぎるほど刺激した。



この雰囲気にいるのが気まずくなる。


鈍感なアタシでもピリピリとした空気が伝わった。


「あっアタシ先に帰るね。オーナー、今日はごめんなさい。...茜、適当に連絡頂戴。」


アタシは残りのビールを飲み干すと屋台のオヤジに会釈をし、この場を離れた。



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