リアル
...


杉田純一がゆっくりと立ち上がった。


茜が下から見上げる。


「茜、おいで。」


茜の右手を強くつかんだ。


そして、茜を寝室まで連れていった。

ドサッ。


茜をベットに倒す。


...


茜は真っすぐに杉田純一を見る。


その視線を一瞬合わせたが、


茜の上に覆いかぶさり、首筋、鎖骨とキスをした。



「・・・んっ・・・」


甘い声が漏れる・・・


ついばむ様に、ゆっくりと茜の身体にキスをした。


静かな愛撫...

...


そして、杉田純一の目も静かに遠くを見つめている。


茜は、冷ややかなこの愛撫が不自然に思えた。


目線をそらし、両手で肩を押した。


「...こんなの違う。あたしはこんな事を求めていたんじゃない...」


少し赤くなった目を見開きながら茜は言った。


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