リアル
「だって、茜はさっき抱いてくれって言ったよ?」


杉田純一は茜の顔の側でそう呟いた。


茜の視線はまた俯むく。

...


「...茜、今日はゆっくりお休み。」

杉田純一は口の先を少し上にむけ、そぅ言って寝室を出た。

バタン...


静かにドアが閉まった。


茜は暫くベットの上で膝を抱え、フローリングを見つめていた。


小さなタメ息が一つでる...


自分で自分がよく分からない・・・


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