リアル
「まなちゃん、もう時間も遅いしそろそろ帰ろうか?」
「えっ・・・」
アタシは嫌だった。
もっと、一緒に居たい・・・。
けれど、頷く事しかできなかった。
会計を済まし、外へとでた。
冷たい風が流れる。
「寒いでしょ?おいで。」
村上が肩を寄せた。
温かい熱が伝わる。
あぁ・・・やっぱり離れたくない・・・
アタシは村上の華奢な腰に両手を回すと、グっと抱きついた。
軽く顔を上げると、すぐ唇だ。
アタシは自ら唇を寄せた。
外の風が冷たいせいか、温かい温もりが伝わる。
村上はすぐにアタシに答えてくれた。
温かく、大きな舌が口の中へと入ってくる。
「・・・んっ・・・」
少しの声が漏れる。
アタシと村上は、口を離さず交互に舌を絡ませた。
ゆっくり・・・
ゆっくりと。
「・・・ねェ、まなちゃん、俺も男だから・・・これ以上は我慢しないよ。」
「・・・自分から誘っといて拒まれるほうが嫌・・・」
一瞬離れた体がまた、ピタリとくっついた。
さっきよりもさらに、ゆっくりと唇を合わせる・・・