リアル
第4章 平穏
休日。


今日は学校が休み。

いつもなら仲間と一緒にいるはずの日曜。


いつもと違うのはデートがあるからだ。

あれからアタシは高下大輔と毎日メールをしていた。


もちろん今日のデートはアタシから誘った。


昨日の夜は寝不足だったせいか二重瞼がむくんでいる。


アタシと高下大輔はまだ一度も会話をした事がないのだ。


携帯の中での会話だけ。


ぶっちゃけこんなに緊張したのは始めてだ。


一目惚れした彼。


私服はどんな感じだろぅ...。


どんな声で喋るのだろぅ...。


考えただけでワクワクした。


バタバタっと階段を下りると玄関の前の鏡で全身チェックをした。


巻き、完璧!!


メイク、完璧!!


服装の乱れなぁぁし!!


アタシは少し小走りぎみに駅へと向かった。
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