リアル
...。


Taxiで待ち合わせのレストランまで行った。


歩幅の狭い小さな階段を少し上ると、木造で出来たドアがある。


その木造のドアを手前に引くと、カランッカランッと良い音色の鐘が鳴った。


それと同時に、


「いらっしゃいませ~。」


と、愛想の良い少しポッチャリとしたおばさんが出迎えてくれた。


「お一人様ですか?」


ニコニコとまるで...


天使...


否...


おたふくの様な笑顔顔のおばさんがそぅ言う。


とにかくニコニコとした...


う~ん...


お母さんの様なっ!!!


天使でもなく、おたふくでもナイ。


そぅっ!!!


母親の様な笑顔の女性。


その笑顔に何故だかあたしは安心した。

「...連れが待っているハズなんですが...。」


そう言うと同時に、杉田純一があたしに気がつき手を振った。


「あぁ!あちらのお客様のお連れさんで。」


ニコニコっと笑顔の女性...?否...おばさん。


案内された席は窓際の二人掛かりの小さな丸テーブルの席だ。


調度太陽の陽が眩しいほどに当たる席。

あまりにも眩しいので、一瞬あたしは目を細めた。


それに気付いたのか、直ぐさまその、おばさん?が、


「眩しいわよね?すぐカーテンレール下ろすわねっと言う。

「否、このくらいの陽のほがより一層彼女を美しく艶せるからそのままで..」

そぅ杉田純一が言うと、おたふくの様な笑顔のおばさんが、ニコっと笑い、静かにMenuを置いた。


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