リアル
退屈な授業が終わりいつもの仲間と放課後のつるみ。


アタシ達はいつもの公衆トイレへと向かった。


茜、夏子、さえ、遥。


そしてアタシ(麻波・マナミ)のいつもの五人。


トイレにつくと皆一斉に煙草に火をつけた。


お決まりの一服。


「やっぱ学校終わりのこの瞬間が一番幸せだよねぇ~。今日も一日やっと終わったって感じがしてさぁ。」


茜がそぅ言った。


するとつかさずに遥が「まってよ、今日一日まだ終わってなくね?これからが始まりでしょ~」


ニヤニヤと笑いながら言った遥の顔は何か悪さでも思いついた様な表情だった。

アタシ達は常に刺激を探した。


かつあげ、万引きなんて日常茶飯事だ。

もぅそんな事飽きたくらいやった。


だから遥のあのニヤニヤと笑う表情が気になる。


きっと遥の事だ面白い遊びでも見つけてきたのだろう。


「えぇ~遥何か面白い遊びでもあるの?」


「葉っぱ」


「はぁ?葉っぱって草の?ガーデニングでもしたいの?」 と、茜が言った。


あたしはすでに予想がついた。


「まぁ煙草と同じ様なものだよ。ただ、その煙草は吸うと気持ちよくなるんだよ」


「それってマリ...」 と途中まで言いかけた茜の口を遥がふさいだ。


遥には五つ上の
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