リアル
女の警察官が大人しくしてなさいっとアタシに言った。


それよりも遥がいたのが嬉しかった。


クソ狭い檻の中。


アタシと遥以外に三人の女がいた。


それよりも遥と話がしたかった。


「ねぇアタシ達明日出れるよね? 茜は?さえは?」


アタシは遥に聞いた。


でも遥もよく状況を理解していないらしい。


ただ、今この現状にいるのは遥とアタシ。


「麻波、多分平気だよ。別に人を殺したわけじゃないんだし。明日帰ったら茜とさえと葉っぱでもやって騒ごうよ~♪」

「だよね~♪プカァっと美味しい葉っぱ吸おう♪」


遥が側にいて安心する。


明日からいつもの変わらない風景を見て、退屈な授業をうけよう。


茜、さえ、そして夏子...


会いたいなぁ。
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