リアル
朝礼のチャイムが鳴った。


うぜぇ...


起こすなよッ。


まだ眠たい。


一瞬家での感覚だった。


しかし、いつもの不愉快な目覚まし音ではない。


...


教官があいさつ廻りに起こしにきた。


イラっとする。


女教官を睨んだ。


「白木!!グズクズしてるなっ!!早く布団を畳めっ!!」

怒鳴られた。


いつものママの高い声と違う。


ずっと低い低音だ。

アタシはまた泣きそうになった。
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