リアル
面会が終わり、独房へと戻された。


小さな机の前に、体育座りで座った。


テーブルの前はすぐ壁だ。


何故だかイライラが止まらない。


「あぁ!!もうっ!!」


目の前の机を蹴飛ばし、机の上に置いてあったルーズリーフを壁に投げつけた。


「何もかも、うぜェんだよっ!!」


そう叫ぶと同時に、


女の教官が通りかかった。


「白木!何やってるんだ!!」


鋭い目で、下がった口で教官が言う。


そんな目で睨むんじゃねよ。


ホント、ウザい!!


心の中でそう思ったけど、口には出さずに目だけで、睨んだ。


「・・・」


「静かにしてろ。」おんな教官が横目で言った。


その口調がさらにアタシをイライラとさせた。








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