リアル
アタシと遥は教室へと向かった。


今は調度休み時間だった。


「あっ遥、ちょっとB組よっていっていぃかな?」


「いぃよ。高下くんでしょ♪」


アタシはまず高下大輔のいるB組を覗いた。


あっ!!


いたっ!!


大輔...


久しぶりに見る高下大輔だった。


高下大輔もアタシに気がついた。


「麻波!!どうしたんだよ。連絡くらいくれよなっ。驚くだろ。」


高下大輔は驚きながらも顔は微笑んでいた。


「ぅん。大輔をビックリさせようと思って。」


軽くおどけてみせた。


「じゃぁアタシは荷物まとめたら帰るね。遥もいるし。」


「気をつけて帰れよ。連絡ちゃんとしろよっ。」


高下大輔はそぅ言うとアタシに軽くキスをした。


久しぶりの高下大輔の味だ。


煙草の苦い味がした...


「こらっあたしがいるの忘れてたでしょ~」


遥が顔を膨らませて言った。


「えへへぇ~」


アタシ達のクラスEへと向かった...


< 50 / 210 >

この作品をシェア

pagetop