リアル
まだ仕事も決まらずにいた。


遥はコンビニでアルバイトをしているそうだ。


アタシは今日高下大輔と会う予定だ。


待ち合わせの時間に5分遅れて着いた。

高下大輔が立っていた。


「お待たせ~」


今日は高下大輔の家でまったりデート。

高下大輔の部屋はわりかしキレイだ。


男臭さはしない。


アタシと高下大輔は大体、DVDを見たり雑誌を読んだりしている。


そしてどちらともなくキスをして体を重ねる。


高下大輔のSexは優しい。


今までアタシが付き合ってきた男達はみんなガサツだった。

多分高下大輔はアタシが初めての女なのだろう。


おぼつかない手ぶりですぐに分かった。

でもアタシはそんな高下大輔を可愛いと思ってしまう。


アタシは高下大輔といるこの時間が一番幸福だと感じる。


行為が終わり高下大輔が飲み物を取りに行った。


アタシは裸でベットの中にいる。


「痛っ」


足に何かがささった。


何だろうと思い手で探っていると、ピアスだった。


女物の...


アタシのじゃない...


ましてや高下大輔はピアスをあけていない...


アタシは目の前が真っ暗になるという事を初めて知った...



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