リアル
『ジュン』はあまりアタシの事を聞かない。
だからアタシも『ジュン』の事をあまり聞かなかった。
他愛もない会話。
それでもアタシは『ジュン』と話しているだけで楽しかった。
「茜ちゃんって一緒にいて楽しいから友達とか沢山いそうだよね。」
アタシはドキッとした。
一瞬頭の中に遥と麻波の顔が浮かんだ。
「...今、上手く言えないけど離れてしまった友達がいるんです...」
「どうして離れてしまったの?」
「アタシが突き放してしまいました。アタシだって悪いのに...今心の中にその友人の顔が浮かびました。」
『ジュン』はグラスの中のビールをグィっと飲み干すと、
「その友人だって今頃、茜ちゃんの事を考えていると思うよ。強い友情なら少しの亀裂くらいすぐ直るよ。」
そぅ言うと『ジュン』は冷蔵庫の中からワインを取り出して来た。
ペトリュスと書いてあった。
アタシにはよく分からない名前だった。
「さっき何でもって言っていたけどワインは平気?」
「はぃ。平気です。」
ワイン....アタシ飲んだ事無いんだよね。
いつもの仲間で飲むお酒は缶ビールか焼酎だし。
だからアタシも『ジュン』の事をあまり聞かなかった。
他愛もない会話。
それでもアタシは『ジュン』と話しているだけで楽しかった。
「茜ちゃんって一緒にいて楽しいから友達とか沢山いそうだよね。」
アタシはドキッとした。
一瞬頭の中に遥と麻波の顔が浮かんだ。
「...今、上手く言えないけど離れてしまった友達がいるんです...」
「どうして離れてしまったの?」
「アタシが突き放してしまいました。アタシだって悪いのに...今心の中にその友人の顔が浮かびました。」
『ジュン』はグラスの中のビールをグィっと飲み干すと、
「その友人だって今頃、茜ちゃんの事を考えていると思うよ。強い友情なら少しの亀裂くらいすぐ直るよ。」
そぅ言うと『ジュン』は冷蔵庫の中からワインを取り出して来た。
ペトリュスと書いてあった。
アタシにはよく分からない名前だった。
「さっき何でもって言っていたけどワインは平気?」
「はぃ。平気です。」
ワイン....アタシ飲んだ事無いんだよね。
いつもの仲間で飲むお酒は缶ビールか焼酎だし。