リアル
アタシは昨日のお酒のせいか喉が渇いていた。


そっとキッチンの水をグラスに注いで飲み干した。


「んッ...」


『ジュン』が起きた。


「あっごめんなさい!喉渇いちゃって勝手にグラス使っちゃいましたッ。」


「あぁ...お早う。よく眠れた?」


少しハスキーな『ジュン』の声がさらにかすれていた。


「はいッ。ごめんなさい...アタシッ...いつの間にか寝ちゃったみたいで...」


『ジュン』がニコっと微笑んだ。


ボタンのはずれたワイシャツから覗いた鎖骨が、やけに色っぽいと感じた。


「気にしないで。何か朝食作れる?少しお腹空いちゃったな。」


「あっはいッ。軽めなものなら。」


また『ジュン』がニコっと微笑んだ。



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