リアル
午後の授業を終えアタシ達はいつもの公衆トイレで煙草を吸っていた。


さえは見た目と違って度胸あるなって思った。


高下大輔のアドレスを聞いてきてくれたのだ。


「麻波~よかったにえぇ♪高下くん彼女いなくて~♪」


甘い声でさえが言った。


アタシは久しぶりにドキドキした。


なんだろう?悪さをしている時とは違うドキドキ...


「さえ姫マジで感謝します!!さえ姫の目は確かでした♪アタシ高下くんマジでタイプだったぁ~」

フフンっとさえが鼻高々に笑った。


「とりあえずアドGetしたんだしさそっくメールしてみなよ~」


茜が楽しそうにせかした。


アタシはドキドキしながらメールを打った。


出来るだけシンプルにまとめてみた。


高下大輔はアタシがつるんできた男友達にはいないタイプだ。


表現が可笑しいと言われるかもしれないが例えるなら天使としか言い様がない。

でも天使のわりには愛想が良いわけでもなくどちらかと言うと無愛想な感じがした。


高下大輔が天使に思えた以上天使と言う事にしておこう。 

とにかく天使様にチャラい様に見られたくないのでデコメは避けた。


キレイ目なメールを打った。
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