リアル
「まだ片思いなんだけど好きな人ができたんだ。ただ、その人の役にたちたくて...」


「だって茜彼氏いるじゃん!!その人は?!彼氏捨てるの?!」


茜は俯いた。


けれど真っ直ぐにさえの顔を見て...


「まず一番先にこの事を、さえに言おうと思ったんだ。これから彼氏にも今のアタシの気持ちを伝えにいくつもり。」


茜がいつにもなく真剣な目をしていたのでさえはこれ以上何も言えなくなった。

「分かったよ...茜っあたし達ずっと友達だよ!!必ず何かあったら連絡頂戴ねっ!!」


さえの涙は止まらない。


今まで五人でつるんでいたのが今はさえ一人になってしまったからだ。




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