リアル
トボトボと茜は歩いていた。


しかし途中で確かな足どりで歩きだした。


ガッチャッ...


ドアが開いた。


「どうしたの?!その顔!!早く上がりなよ!!」


茜は黒い本革のソファに座った。


『ジュン』が冷たいタオルで茜の頬を冷やした。


さっきまでの毅然とした顔から急に茜の顔つきが変わった。

大きな目からポロポロと涙がでできた。

『ジュン』は黙って茜に冷えたビールを出した。


「よく、アタシが今ビールが飲みたい気分だって分かったね。」


『ジュン』はいつもの優しい笑顔で微笑んだ。


「分かるよ。だって茜ちゃんの顔、分かりやすいでしょ。」

茜はビールをぐっと飲み干すと『ジュン』に言った。


「お願い、今夜だけでもいぃから抱いて....」


『ジュン』は茜の肩に手をまわすと軽く茜の額にキスをした....



.....



.....



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