リアル

公衆トイレでくだらない話をしていると夏子の彼氏が夏子を迎えに来た。


夏子同様見た目チャラい。


ボタンをはずしたワイシャツからキレイな鎖骨がのぞいた。

夏子とペアのクロムのネックレス。


二人は中学の頃から付き合っている。


もう随分と長い付き合いだ。


しかしそれを感じさせないくらいに仲がいぃ。


「じゃぁあたし勇士が迎えに来たから先に帰るね。また明日ね～♪」


夏子の声が弾んでいる。


そんな楽しそうな夏子を見てアタシは高下大輔の事を思い出した。


「麻波、高下くんからまだ返信ないの？もぅ１時間はたつよね？」


さえが気になって聞いてきた。


ぶっちゃけアタシはもっと気になる。


もしかしてアタシの事嫌だったとか．．．


「そのうち返信くるって♪」


アタシの心境を感じたのか、茜がニコっと笑ってそぅ言ってくれた。