巡り行く季節の中心から【連載中】
*
幼い頃から大人しい方ではあると自覚していた。
他人と会話することが苦手な小心者。
自ら進んで新しい物事に挑戦することもできない臆病者。
なかなか友達もできず消極的で不器用、駄目な私。
そんな自分が大嫌いだったの。
「冬香ちゃんといてもつまんないもん」
「全然面白くないしね」
そう言ってみんな私から遠ざかって行き、いつの間にか一人ぼっちになっていた。
だからなのかな?図書室で気になる小説を見つけては、本の虫の如く時間を忘れて読書することに夢中になってしまうのは。
そのうち私は、そんな日常が根暗な自分にはピッタリなのだと思うようになっていた。
「ねぇねぇ米澤さんまた本読んでる」
「なんかさ、幽霊みたいじゃない?」
「髪型とかもそんな感じだしね」
「わかるわかるー」
幼い頃から大人しい方ではあると自覚していた。
他人と会話することが苦手な小心者。
自ら進んで新しい物事に挑戦することもできない臆病者。
なかなか友達もできず消極的で不器用、駄目な私。
そんな自分が大嫌いだったの。
「冬香ちゃんといてもつまんないもん」
「全然面白くないしね」
そう言ってみんな私から遠ざかって行き、いつの間にか一人ぼっちになっていた。
だからなのかな?図書室で気になる小説を見つけては、本の虫の如く時間を忘れて読書することに夢中になってしまうのは。
そのうち私は、そんな日常が根暗な自分にはピッタリなのだと思うようになっていた。
「ねぇねぇ米澤さんまた本読んでる」
「なんかさ、幽霊みたいじゃない?」
「髪型とかもそんな感じだしね」
「わかるわかるー」