巡り行く季節の中心から【連載中】
「えっと……あんまり詳しく知らないんですけど、米澤さん昔仲良くしていた女の子に裏切られたことがあるって……」
「裏切られた?」
「陰口を言われてたみたいなんです」
陰口だなんて随分と陰険なやり口ね。
これだから女って生き物は……同じ性を受けた立場として恥ずかしいわ。
呆れつつも女子生徒の次なる言葉を待つ。
「それから誰とも仲良くしなくなったって……」
ピカーン。
そこであたしはレトロな豆電球を頭上に浮かべて閃いた。
右手で作った拳で左手のひらを叩く仕草までしてしまう。
「それだわ!」
「夏枝?」「ナツ?」「ナッちゃん?」
呼称は違えど連れ三人の声が重なった。
得意げになったあたしは人差し指を立ててみせる。
「裏切られた?」
「陰口を言われてたみたいなんです」
陰口だなんて随分と陰険なやり口ね。
これだから女って生き物は……同じ性を受けた立場として恥ずかしいわ。
呆れつつも女子生徒の次なる言葉を待つ。
「それから誰とも仲良くしなくなったって……」
ピカーン。
そこであたしはレトロな豆電球を頭上に浮かべて閃いた。
右手で作った拳で左手のひらを叩く仕草までしてしまう。
「それだわ!」
「夏枝?」「ナツ?」「ナッちゃん?」
呼称は違えど連れ三人の声が重なった。
得意げになったあたしは人差し指を立ててみせる。