巡り行く季節の中心から【連載中】
リンリンと聞いてまず連想したのは白黒模様が愛らしいパンダ。
同じことを考えていたのか、隣にいるハルも呟くような小声で「パンダか……?」と首を傾げていた。
そんなわけないのは分かってるけど、ハルがあたしと似た思考を持っていたことに親近感を抱いてしまう。
「金沢知ってるの?」
「去年同じクラスだったからね~。めっちゃ可愛いし、性格も評判良いから男子の間でも人気なはずなんだけど。てかオレリンリンが青園出身ってこと知らんかったわー」
「今は何組が分かる?」
「確かFじゃなかったかな?この前F組に入っていくのちらっと見たし」
でかしたわ金沢。たまには役に立つじゃないの。
そうと分かれば早速行動開始よ!
終始敬語で接してくれた情報提供者の女子生徒へ手短にお礼を告げるなり、あたし達はC組から隣のクラスのD組へ直行した。
同じことを考えていたのか、隣にいるハルも呟くような小声で「パンダか……?」と首を傾げていた。
そんなわけないのは分かってるけど、ハルがあたしと似た思考を持っていたことに親近感を抱いてしまう。
「金沢知ってるの?」
「去年同じクラスだったからね~。めっちゃ可愛いし、性格も評判良いから男子の間でも人気なはずなんだけど。てかオレリンリンが青園出身ってこと知らんかったわー」
「今は何組が分かる?」
「確かFじゃなかったかな?この前F組に入っていくのちらっと見たし」
でかしたわ金沢。たまには役に立つじゃないの。
そうと分かれば早速行動開始よ!
終始敬語で接してくれた情報提供者の女子生徒へ手短にお礼を告げるなり、あたし達はC組から隣のクラスのD組へ直行した。