穂先輩が甘々すぎる。
駅前の図書館にでも行って勉強をしようかな。
それなら、穂先輩のことを考えずにきちんと集中して勉強できるでしょ。
そうだ…そういえば、小説サイトで話題になって書籍化した小説が、もう発売してるんだっけ。
壁に掛けてあるカレンダーに発売日の今日のところに印をつけていたのを思い出した。
ついでに、本屋さんにも寄ろう。
私はベッドから起き上がり、タンスから適当なブラウスとスカートを出してそれを身に纏った。
そしてセットしてない髪を低い位置で一括りにして、勉強する教科の参考書やノートに文房具、そしてお財布と鍵をトートバッグに突っ込み、家を出た。
私の家の最寄駅にある図書館と、近くにあるショッピングモールはこのあたりで一番大きな施設で、休日は特に多くの人で賑わっている。
私の家から最寄り駅までは自転車に乗って数分でたどり着く。