穂先輩が甘々すぎる。
話した本音


__________



放課後。


SHRを終えた教室内は、残っている生徒でワイワイと賑わっている。


みんな、すぐ帰らないのかな。


けど私も、しばらく小説を読んでいたから同じか。


なんて思いながら、私は読みかけの小説をパタンと閉じた。


そろそろ…帰ろうっと。


閉じた小説をスクバにしまい込み、ファスナーを閉めようとしたその時。



「___ほたる!」



…と、誰かによって教室内に鮮明に聞こえる声量で私の名前が呼ばれた。


ま、待って…。



「す、穂…先輩…?」


「あ、いたいた。」



教室の扉に手をかけ、爽やかな笑みを浮かべた穂先輩が、私に向かって軽くもう片方の手を挙げた。


私は開いた口が塞がらない。


どうして穂先輩が私のクラスに…?


突然のことで困惑していると、もともと騒がしかった教室内が穂先輩の登場によって、なぜかさらに騒がしくなった。


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