穂先輩が甘々すぎる。
話した本音
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放課後。
SHRを終えた教室内は、残っている生徒でワイワイと賑わっている。
みんな、すぐ帰らないのかな。
けど私も、しばらく小説を読んでいたから同じか。
なんて思いながら、私は読みかけの小説をパタンと閉じた。
そろそろ…帰ろうっと。
閉じた小説をスクバにしまい込み、ファスナーを閉めようとしたその時。
「___ほたる!」
…と、誰かによって教室内に鮮明に聞こえる声量で私の名前が呼ばれた。
ま、待って…。
「す、穂…先輩…?」
「あ、いたいた。」
教室の扉に手をかけ、爽やかな笑みを浮かべた穂先輩が、私に向かって軽くもう片方の手を挙げた。
私は開いた口が塞がらない。
どうして穂先輩が私のクラスに…?
突然のことで困惑していると、もともと騒がしかった教室内が穂先輩の登場によって、なぜかさらに騒がしくなった。