穂先輩が甘々すぎる。
あたまいっぱい
「穂先輩のこと、好きとかはわからないけど…その…少し気になる、かも。」
「うははっ!やだほたってば、かわいっ!」
お昼休み。
円華ちゃんと小夏ちゃんと、お弁当を食べながら穂先輩のことでお話をしているところだ。
卵焼きを口いっぱいに頬張ってる円華ちゃんは、私のことを“ほた”っていうあだ名で呼んでくれることになった。
家族に、たまにほたって呼ばれる。
外の人にそうやって呼ばれるのは初めてで、戸惑いもあったけど。
あだ名で呼ばれるのはその人との距離が縮まった気がして、嬉しい。
「でも、先輩とは昨日出会ったばかりなのに。こんなふうに思うの…私おかしいかなって。」
「全然おかしくないよ、ほたる。そんなふうにしてもらったら、誰でも気になるって。しかも、あの霜月先輩に!」
「そーだよほた!変な風に考えない!恋愛楽しもっ!」