穂先輩が甘々すぎる。
胸まである自分の黒髪の毛先をくるくると動かしながら眉間に皺を寄せていると。
小夏ちゃんと円華ちゃんにそう共感してもらえて、心がじんと熱くなった。
れ、恋愛…かあ。
今までそういうのは私には無縁だと思っていた。
でも…。
「あ、あの…。」
私はもじもじしながら、ふたりの方を見た。
「穂先輩とのことでなにかあったら、また聞いてもらってもいいかな…?」
ちょっと不安げに首を傾げると。
円華ちゃんも小夏ちゃんも、ぱあっと明るい笑顔を見せてくれて。
「「もちろんっ!」」
って、声を揃えて首を縦に振ってくれた。
私も、「ありがとう。」と言って微笑んだ。
お昼休みは、一緒にご飯食べようってふたりに誘ってもらって。
穂先輩の話だけじゃなくて、ふたりのことをたくさん教えてもらった。