穂先輩が甘々すぎる。



…わからないよ。


私には…難しすぎる質問だよ。


穂先輩の質問には答えられなくて…また私は別の疑問を投げかける。



「先輩は、歩いていると騒がれちゃうくらい女の子に人気なのに、どうして…私に優しくしてくれるんですか…?」


「…俺、ほたる以外の女に興味ない。」


「………っ」



穂先輩がほんのり頬を赤く染めてそんなことを言うものだから、私もまた顔の熱が上昇。


本当に…穂先輩は、女の子には興味がないんだ…?


なんで、私だけ違うんですか…?


今日のお昼休みにも思った疑問だけど…ドキドキが止まらなくて、私はこれ以上何も言えなかった。


穂先輩は私の肩を両手で優しく掴むと、おでこをコツンと合わせた。


さらに、ドキドキが増していく。


合わさったおでこも、先輩に触れられた両肩も熱くて。


自分自身が蒸発しちゃいそうな中、穂先輩の心地いい体温を感じてぎゅうっと目を瞑った。


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