穂先輩が甘々すぎる。
恋人っていうわけではないし、穂先輩は私のことが好きでそう言ってるんだとも…思えないんだ。
かといって、穂先輩は基本女の子に興味がないようだから、私だけ違うのかなって優越感みたいなものを感じちゃったり。
でも…先輩に“好き”と言われたわけじゃないのに、勝手にそんなふうに思うのはあまりにも自意識過剰だと思っちゃうの。
おこがましいっていうか…!
…けど、私は_____…。
「ほたーっ!食堂いこ!」
「円華ちゃん!」
私が教材を片付けていると、お財布を持った腕をぶんぶんと振り回している円華ちゃんがこちらへ駆け寄ってきた。
小夏ちゃんも、そのあとすぐに私の席まで歩み寄って「行こう。」と微笑んだ。
今日は、3人で学食を食べに行くんだ。
初めて食堂へ行くことに加え、この学校の学食は美味しい!って有名で朝からずっとワクワクしてたんだ。