穂先輩が甘々すぎる。



…出会ったばかりの頃に、穂先輩にそうやって言われたけれど第三者の人に改めてそう言われると恥ずかしい。


私は董哉さんの言葉に、思わず声をあげてしまったんだ。



「じゃ、俺先並んでるから!俺んとこ来いよ〜!」



穂先輩の視線にまったく気にするそぶりを見せない董哉さんは、穂先輩にそう言った後私たちに「じゃあまた!」と言って手を挙げながら券売機の方へと去っていった。


私と小夏ちゃんは董哉さんに軽く頭を下げて、円華ちゃんは肩の関節が外れちゃうんじゃないかと心配になるくらい大きく手を振っていた。



「…あ、ここの食堂、オムライスが一番人気なんだぜ。」



すると、穂先輩がまるで今流れている雰囲気を変えるように話題をふった。



「オムライス…!」



穂先輩の言葉に瞬時に反応したのは円華ちゃんだ。


オムライスかあ、美味しそう。


私は、ぽわんと頭にオムライスを思い浮かべた。



「うん。めっちゃうまいから、食ってみて。」



穂先輩のおすすめ、食べてみたいなぁ。


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