穂先輩が甘々すぎる。
甘苦い放課後



「あの…先輩、今日はどこに行くんですか?」



放課後。


電車に揺られながら、隣で吊り革を握っている穂先輩に首を傾げる。


私たちの家の方角へ向かう電車に乗っているんだけど、これからどこに行くんだろう。


すると、私の声に反応した穂先輩が私の方を振り向いて首を傾げた。



「ほたる。甘いものとかスイーツ好き?」


「え?えっと…はい。」



穂先輩、私の質問の答えと噛み合ってないけど…。


とりあえず、私は首を縦に振った。


甘いものやスイーツは私の大好物だ。


三度の飯より甘いもの!って言い切れるほど、大好き。


でも、なんでだろ。



「それならよかった。」



どこか満足げに微笑んだ穂先輩。


あ、あれ、どこに行くかは教えてくれないんだ…。


まあいっかぁ、着いたらわかるもんね。


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