腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 バカなのは十分承知だ。
 でも。

 私は足を前に進めた。
 前だろうが、後ろだろうが、私は歩きたい。

 須藤先生の方へ。


「連れ? それ、どこにいるのよ」


 私は須藤先生の前に行き、そう言い放つ。
 先生は私を見て、本当に嬉しそうに笑った後、

「ここ」

と、私を指さした。「来てくれたんだ?」

 先生は微笑む。
 その顔を直視できなくて、私は視線をそらせながら、

「だってプールとか、いきたいじゃん」

と言った。

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