腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
「んー。さすがのあげはでも、多少感づいてるのかなぁ?」
クスクス、と須藤先生は笑う。
何言ってるの? 分からないけど、わかりたくない。
「あげは? こっち向いて」
そんなふうに言われたら見てしまうよね。
目の前に、嬉しそうに笑う須藤先生の顔……。
好きだよ。
きっと、ずっと好きだった。
これからきっと、今、私が知らない須藤先生も、
私は最終的には受け入れるのだろう。
そんな予感もした。
須藤先生は私をまっすぐ向き合わせると、私の目を射抜く。
「僕は一生かけてあげはを愛するから。だからもう覚悟しなさい」
私はその言葉に頷いていた。