腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 私が困って返事をできないでいると、須藤先生は目を細めて笑った。

 言ってることと、実際違うよね。
 だって私の目から見たらさ、須藤先生はいつも余裕の表情で、私ばかり余裕がない。

 これは、年齢の差なのだろうか。

 でも、7年たっても私は今の須藤先生のようになれるなんてちっとも思わない。
 きっと10年たっても、20年たってもだ。

 それだけ私と先生には、もともと大きな差があるように思える。


 ……なのに土曜は変なこと頼んじゃったんだ。

 ゲスドウ先生だからこそ頼めたことだったけど、
 私も他の女性と同じように、先生を通り過ぎる女性の一人になるんだな。

 もしかして一度したら、もう興味なくなられるのかな。
 そうだよね。

 はい、おしまい。だよね。
 そもそも私なんかに興味あるのかも分からないけど。


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