腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 よし決めた。
 今日、新しいものを買おう。

 あ、でもまた今日も、一緒に帰ろうとするかなぁ。

 そんなことを考えながら、一人ぼんやりと学食でお昼を食べていると、
 「どうしたの?」と声をかけてきてくれたのは芦屋先生だった。


「あ、芦屋先生!」

 なんていいタイミング!


「え?」

「今日一緒に帰ることにしてもらえませんか!」


 私が突然変な頼みをしたにもかかわらず、芦屋先生はにこりと笑うと、

「いいよ、もちろん」

と笑った。「でも、ちゃんと理由教えて」


 そんなことを言われて、私は少し悩んだけど、
 相手は伏せて、勝負下着を見に行きたいことを伝える。

「えーじゃあ、本当に一緒に帰ろうよ! 私も付き合う!」

 突然そんな申し出を受けて、私は頷く。
 芦屋先生とそんな楽しそうな寄り道に、なんだかワクワクした。


 じゃあ、帰りにそっちの研究室寄るわー、と言い残して、芦屋先生は颯爽と去っていく。
 なにをしてもサマになる先生だなぁ……とその後姿を見て、思っていた。


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