狼男  無限自殺 編


「ユカリが言ってた通りだな小松アンナ。」


「・・?・・な、何がですか・・?」


「ウチで働き出した初日から段々、

“喜”“怒”“楽”を出せるようになったって言ってた。」


「!?」


「で?なんやかんやでチョコっぽいのとクリームっぽいのを買ってくればいいんだな?」


「あ・・はいお願いしますっ。」




銀だこの長蛇の列を抜けて、
藪さんがミスドのお店へと向かっていく。


言われてから気付く・・
“たこ焼き”に対する今の感情・・・。






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「・・・・好きだ・・。」


「・・・(゚Д゚)・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「・・・イ・・イヤ!!色んな子にそういう事言ってるんでしょ!!?」


「いや言うわけねーだろ!
人生初の告白だよ!!」


「だってチャラチャラしてるし・・!!」


「こう見えても・・童貞だからな俺!!」


「え!?」


「ド真面目よりもちょっとノリ軽いほうが取引先のウケが良いだけで・・

俺こう見えて結構ピュアだぞ!?」


「イヤ自分で言うなっ!!!」


「アンナっちが好きだ!!自分でもワケ分からんぐらい惚れちまったんだよ!」


「私だって・・・私だって※△■■◇×!!!」


「えー!?OKかNoかどっちとも取れる感じで泣くなよ!!」

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シンジ君と恋人同士になったあの日・・

予約していたイタリアンの時間には間に合わなくて・・

初デートはギリギリまだ営業していた屋台のたこ焼き屋さんだった。


2人でネギポン酢8個入りをシェアして・・

4個ずつで良かったのに、
シンジ君は私に5個食べさせてくれて・・


食べ終わった後も、
雨上がりの近くのベンチに座って、

お互い緊張して、
ブルブル震えていた手を繋いで・・


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