狼男  無限自殺 編


『!!?』
「・・・・え・・・・?」



“3”で飛ぶはずだったのに・・いきなり背中側から手を回された・・・?



「阿呆。迎えに来たぞ小松。」


「・・・・・・・・・・・。」


背中から回された手で、
そのまま後ろに引っ張られた先・・

・・・スーツ姿の・・

右腕で私を抱きしめて・・
左手はポケットに突っ込む・・

ダークブラウンの髪を携えた男の人・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・?


「・・・・・・・・・・・・
・・・・・藪・・さん・・?」


「お眠の時間は終わりだ。」


「・・・・・・何の話・・?
やめてください・・離してください!!」


「ド阿呆。
どこ行くつもりだったんだお前。」


「どこだっていいじゃないですか!!?
私はシンジ君と一緒に行くんです!!」


「どこに上原シンジが居る?」


「・・・そこに居るじゃないですか!!」


どうして邪魔するの・・?どうして私達を引き裂こうとするの・・!?


藪さんに引き離されてしまったので、
慌ててシンジ君に謝・・・・・・
・・・・・・・・・・・・???




『・・アナタ・・何者かしら?』


「悪いがこいつは俺の従妹のお気に入り女だ。お前にはやらねぇぞ?」



誰・・・・・・?さっきまでシンジ君が立っていたのに・・

そこには・・

象のような長い鼻の・・
猪のように2本の牙が生えている・・
獣みたいな険しい顔をする・・

・・・二足歩行の動物・・・?


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