狼男 無限自殺 編
「小松。いい加減目が覚めてきたか?」
「ここは・・・どこですか・・?」
「お前の【夢】の中だ。」
「夢・・・・・?」
「あそこに気持ち悪りぃ見た目の奴が立ってるだろ。」
「はい・・・。」
「恐らく、アイツの正体は【獏】
人の“夢”を喰う怪物だ。」
「・・・バク・・・・?」
『あ~ぁ・・・。
アナタもひょっとしてアレなわけ?』
「阿呆。俺はただの探偵だ。」
『妈的!BMUの2人を殺す前に、腹ごしらえしておこうと思ったのに~。』
「お前の事情なんて知ったこっちゃねぇが、小松は返してもらうぞ。」
『・・・ハァァ・・好きにすれば?
なんかもうシラケちゃった。』
藪さんと動物さんの会話が続くけど・・
シンジ君はどこ・・?
どこに居るの・・?
「小松、帰るぞ。」
「待ってください!!
・・・シンジ君・・・・。」
「ド阿呆。上原シンジはお前の【想い出】の中にいつだって居るんじゃねぇのか?」
「!!?」
「会いたくなったらいつでも浸ればいい。
過去の記憶にしがみつく事の何が悪い?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「未練タラタラでも[前見て歩く]って決めたんだったら歩け。
たまに後ろ振り返ってもいいから歩け。
ユカリに心配掛けて、
その度に俺の仕事を増やすなド阿呆。」
・・・藪さんの顔が・・
ちょっとずつ滲んでいく・・・。
ちょっと強引に腕を引っ張られて・・
シンジ君と来た方向とは逆の・・
目を覆いたくなる・・・
眩しい光の方向へと進・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・