狼男 無限自殺 編
――――――
「・・・・っはっ!!!!!」
って・・・あれ・・・・?
目を覚ますと・・宙に浮いてる?
なんだかフワフワした感覚で・・・
「ド阿呆。起きたらさっさと降りろ。」
「アンナさん。早く降りないと不貞行為で訴えますよ。」
・・・・え!!!!!?
頭上から藪さんの声がすると思ったら・・私・・・お姫様抱っこされてる・・!!?
目の前に座るユカリさんが無表情ながら・・・ちょっとヤキモチ妬いてる・・!!?
「あ・・え・・?私・・・?」
「アンナさん、どこまで覚えてますか?」
「え~っと・・お風呂に入ろうとしたら急に眠くなって・・
ユカリさんと何か喋りながら、
お布団借りて横になって・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「なんだか・・・
久しぶりにぐっすり寝れました。
・・っていうかこれ逆に、
どういう状況なんですか!!?」
「おい、まさか夢の内容は覚えてねぇのか?」
「あ、はい・・。」
「お前・・・・・・。」
「キョウスケ待って。怒るなら私に。」
「・・・・・・まぁいい。」
「キャッ!!」
優しくお姫様抱っこされてたと思ったら、
ソファに思いっきり放り投げられた・・。
「小松。その指輪が大事か?」
「え・・はいはい!!
めちゃくちゃ大事ですよ?」
「だったら次からは自分で戻ってこい。」
「アンナさんご安心ください。
これから玉置ユウマが討ち取ってくれるからもう大丈夫だと思いますよ。」
まだ寝ぼけてるのか・・藪さんとユカリさんが何を言っているのかよく・・・。
「ちょっと何言ってるか分かんないです。」
“ド阿呆。サンドウィッチマンか”
って藪さんに叩かれて・・
ユカリさんは爆笑の無表情を浮かべていた。
第8話 完