狼男  無限自殺 編


「・・・じゃあ1つだけ質問する。」


「はぁい、どうぞ♡」



「何を企んでる?」


『!?』


「殺るか、殺られるかだ。
今さらこの状況で呑気に“対話”だと?」


『・・・・・。』


「【時間稼ぎ】したい魂胆が見え見えだぞ?」


『・・キャハッ!カッコ良いだけじゃなくて頭も良いんだね♪殺し甲斐があるわ。』


・・何故怪物の姿にならない・・?

正体が分からない以上、迂闊に飛びかかるのは危険だと考えたが、

そう俺達に思わせて、奴が何かを仕掛けようとしている“嫌な予感”がビリビリ伝わってくる。



「・・・・綾野。俺が飛び込む。
君は状況を見極めてから続いてくれ。」



・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・?


「綾野。反応しろ。」


縦列の後ろ・・声を出せないなりに、いつもリアクションをする綾野から応答が無い。



「・・・・・綾野。どうした?」


後ろを振り返って確認したいが・・リンから視線を切るわけにはいかない・・!


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