狼男  無限自殺 編


“!!!!!!!!!!!!!!!”


凄まじい音と共に、しがみついていた綾野の体は放り投げられ、

軽トラは壁にぶつかって止まった・・。




・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・


アスファルトに全身を打ちつけられ、
ピクリとも動けない綾野・・・。


エアバッグが作動して・・その衝撃で上半身だけがダランと窓から飛び出た格好で・・

頭から血を流して、
ピクリとも動かない運転手・・。


助手席の女の子は・・・・・!?


「・・・・・・・・・・・。」


触れられないから脈が取れないが・・
既に死んでる・・・?




・・・・!そうだ・・!!

すぐに空き地を飛び出して横断歩道へ・・

・・・・・!!?


“大丈夫、大丈夫だからね!”
“みんなおケガは無い?!”


目の前に迫っていた異常事態に、
怯えて泣いている園児と、

身を挺して庇おうとしていた先生達・・。


横断歩道の手前・・・

綾野が蹴り倒した白バイがギリギリ・・
その白線の手前で停まっていた。




「・・!?」


“当事者以外の巻き込まれ事故は無し。
当事者以外は全員無事”


ピクリとも動けない綾野の代わりに確認できたところで、周り一帯が暗闇に包まれた。



綾野が意識を失ったからなのか・・ここで綾野の意識が途切れたからなのか・・


暗闇が広がったまま・・・・
・・・・また・・・・・




























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