狼男  無限自殺 編


―――――― 


「・・・・・・・ッ・・・・。」


「綾野・・・綾野!?」


「・・・・ユウマ・・さん・・。」


「良かった・・・目が覚め・・ん?」


「・・あれ・・・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「・・。」


「声を出せるのか・・?」


「あれ・・・はい・・・・・
・・・・・・・なんで・・?」


「きっと、君が“乗り越えた”からだよ。」


「・・・・・・?」


「というか、綾野・・
どこまで覚えてる?」


「・・・リンの姿を捉えて・・

ユウマさんの後に続こうと思ったら急に甘い匂いがして・・

まさかクロロホルムが充満してるのか?って気付いた時にはもう・・

意識が無くなってました。」



「・・・・なんか夢とか見た?」


「いえ全く・・気付いたら今です。」


「じゃあ俺の全然似てない炭治郎のモノマネも覚えてないって事だな?」


「・・・なんですかそれ?」


「いや大丈夫。ちょっとだけ恥ずかしかったから、むしろ覚えてなくて一安心。」


「あ・・それよりリンは・・!?

あと・・ユウマさん・・
その左腕・・撃たれたんですか!?」


「詳しい説明は後だ。

大事なのは左腕が激痛すぎて、今の俺は右手一本しか使えない事と・・。」


「・・・・・・。」


「リンはきっと・・
この建屋の屋上にいる事・・!」


「すぐに行きましょう・・!ユウマさんの左腕の代わりは僕が成ります。」


「・・・よし・・・行くぞ!
第2ラウンドの開始だ・・!!」






第9話 完























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