狼男  無限自殺 編
第10話


第10話




*******************************************




「あの・・私・・
まだ居ても大丈夫なんですか?」


「はい。念の為、
今夜は泊まってください。」



「あ・・藪さんも大丈夫ですか・・?」


「俺はソファで寝るからお前らは布団で寝ろ。」



お風呂を借りて、ちょっと恥ずかしかったけどすっぴんを晒して、


ユカリさんが冷凍庫から取り出したハーゲンダッツを遠慮無くモグモグしながら・・

藪さんは既にソファに寝転がっておやすみモードに入っている。


「アンナさん。食べ終わったら布団行って修学旅行トークしますよ。」


「はいっ。」


「キョウスケのピーーーがピーーーな話もしてあげましょうか?」


「え!!?」



「阿呆。だったらユカリのピーーーがピーーーでピーーーな事も言うぞ。」


「いやいや・・さっきからピーーーばっかりでまともにお喋りできないじゃないですか!!?」



「アンナさんホントにさっきの夢の内容覚えてないんですか?」


「はい・・たぶん爆睡だったので・・。」


「アンナさんの事だから、

覚えてないだけでちゃっかり上原シンジとピーーーしてたんじゃないですか?」


「・・・・・・・・・・。」



「阿呆。そこはいつもみたいに、“いやいや私はそんなエロ女じゃないです”って否定しろ。」


「あ・・・覚えてないですけど・・

なんとなく・・今回ばかりはちょっと否定しきれないかも・・。」


「ド阿呆。せっかく俺がフォローしてやったんだから否定しとけ。」


「あ、じゃあしてないです!!」


「電気点けて明るいまま思いっきり抱き合ってピーーーしてた事は内緒にしといてやる。」



「アンナさん、電気点けたままでも大丈夫なタイプなんですか?」


「いやいや・・!!私はいつも・・
電気消させてましたから!!」


「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・。」


「あ!いやいや!!結局ピーーートークになっちゃってるじゃないですか!!?」







< 135 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop