狼男 無限自殺 編
第10話
第10話
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「あの・・私・・
まだ居ても大丈夫なんですか?」
「はい。念の為、
今夜は泊まってください。」
「あ・・藪さんも大丈夫ですか・・?」
「俺はソファで寝るからお前らは布団で寝ろ。」
お風呂を借りて、ちょっと恥ずかしかったけどすっぴんを晒して、
ユカリさんが冷凍庫から取り出したハーゲンダッツを遠慮無くモグモグしながら・・
藪さんは既にソファに寝転がっておやすみモードに入っている。
「アンナさん。食べ終わったら布団行って修学旅行トークしますよ。」
「はいっ。」
「キョウスケのピーーーがピーーーな話もしてあげましょうか?」
「え!!?」
「阿呆。だったらユカリのピーーーがピーーーでピーーーな事も言うぞ。」
「いやいや・・さっきからピーーーばっかりでまともにお喋りできないじゃないですか!!?」
「アンナさんホントにさっきの夢の内容覚えてないんですか?」
「はい・・たぶん爆睡だったので・・。」
「アンナさんの事だから、
覚えてないだけでちゃっかり上原シンジとピーーーしてたんじゃないですか?」
「・・・・・・・・・・。」
「阿呆。そこはいつもみたいに、“いやいや私はそんなエロ女じゃないです”って否定しろ。」
「あ・・・覚えてないですけど・・
なんとなく・・今回ばかりはちょっと否定しきれないかも・・。」
「ド阿呆。せっかく俺がフォローしてやったんだから否定しとけ。」
「あ、じゃあしてないです!!」
「電気点けて明るいまま思いっきり抱き合ってピーーーしてた事は内緒にしといてやる。」
「アンナさん、電気点けたままでも大丈夫なタイプなんですか?」
「いやいや・・!!私はいつも・・
電気消させてましたから!!」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・。」
「あ!いやいや!!結局ピーーートークになっちゃってるじゃないですか!!?」