狼男 無限自殺 編
【閃光弾】によって包まれる強い光。
真っ白に包まれた視界で全く見えなくなっても、
間近に迫った俺の刃ぐらいは受け止められるだろう。だがそれは計算の内・・!!
「殺れ綾野!!!」
光に包まれる中、俺の体をブラインドにしてリンの横を“通り過ぎた”綾野。
背中に回って、前後から挟撃する形で・・
「「!!!!」」
未だ包まれる光の世界。
「ガァ・・・!!」
弾かれて土手っ腹に食らった奴の正拳突き。
これで・・3度目の肋骨折か・・。
だが“おとり”としての役割は果たせたようだ。
「・・・・・・・・・。」
『・・・・・・・・・・・・・。』
・・・・・・・・・・・・・?
光がどんどん明けていく中・・
綾野が背中から斬り倒したはずのリンがまだ仁王立ちしたまま・・・・
!!!!?
『ずいぶんとカッコいい連携取ってくるじゃない?』
「・・・綾野!!?」
「・・・・・・ッ・・ハッ・・・。」
リンの後ろ・・綾野が頭から血を流して倒れている・・!?
『キャハハ!両腕両足・・そして両牙。私には“6本”の武器しか無いって分析したの?』
「・・・・まさか・・・!?」
『ダメじゃない?
“7本目”の事を見逃してたら~。』
目前に伸びた“それ”が・・俺の切払いにもビクともせず・・右足に絡みつく。