狼男  無限自殺 編


「っ・・!!!」


一気に転ばされるどころか、
体ごと持ち上げられ・・

綾野のすぐ横まで吊るされて・・そのままアスファルトへと叩きつけられる・・・。



『ねぇ知ってる?象の【鼻】って骨がなくて全部筋肉で出来てるの。

だから私も・・繊細に・・美しく・・
自由に動かせられるの~♡』





「・・綾野・・・生きてるか・・?」


「・・すみません・・
せっかくの好機だったのに・・

一太刀も浴びせられずに・・腰に巻きつけられて叩きつけられました・・。」


「・・・生きてるなら十分だ・・。」




『・・キャハッ!形勢逆転だねっ♡』


「・・ガッ・・・。」
「・・!!」


2人してなんとか起き上がったのも束の間、

引っ込めた鼻に代わって今度は・・警戒していた牙がついに襲いかかってくる。


左腕自傷+肋骨折+全身打撲の俺がそれを防げるはずもなく・・

頭部裂傷+全身打撲の綾野は1度目は防いだが、2度目で右足を貫かれる・・。



『キャハハ!第2ラウンドで私を倒すんじゃなかったのぉ?

吠えるだけ吠えて跪く男達・・
ゾクゾクしちゃうね♡』


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