狼男  無限自殺 編


「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」


『・・ねぇさっきから私が独り言喋ってるみたいでなんか寂しいんですけどぉ?』


「・・・・・・ハハッ・・・。」
「・・・・。」


『・・・・・何がおかしいの?』



「よもや、よもやだ・・。
BMUとして不甲斐なし・・。」


「・・・ユウマさん。
僕観てないんで分かりません。」


「“穴があったら入りたい!”だよ・・。」


『!?』




綾野・・・やっぱりお前がBMUに来てくれて・・仲間になってくれて良かった。


以心伝心・・・まるでバレエのペア演技のように、2人同時に同じ動作を・・

刀から手を離して、
【ホルスター】に手を伸ばす。



“!!!!!!”


『キャッ・・イヤァアアア!!!』


そんなに長いんだったら、手負いの射撃でも“的”としては十分な大きさだ。


綾野と2人、弾が無くなって“カチッ”とトリガーが音を出すまでリンの“鼻”に銃弾をぶち込む。


『ちょっと・・痛いじゃない!!!』


「やはり効いたか・・!
【骨が無い】って口を滑らせたな?

どんなに鍛えてようが筋肉は筋肉。

だったら怪人には“効かない”と考えられていた弾丸も、そこには効くって事だよな!?」


『・・!!』



俺も綾野も満身創痍・・

これ以上長引くと・・
先に俺が痛みに耐えられず失神して・・

頭部と右足からおびただしい血を流す綾野の力も尽きる・・。


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