狼男 無限自殺 編
「厄介な鼻は封じた。あとはお前の骨を俺達がぶった斬れるかどうかの勝負だ。」
『・・あぁ・・痛い!痛い痛い!!
アンタ達・・絶対ぶっ殺す!!」
「行くぞ・・・綾野・・・。」
「・・はい・・・・・!」
『捨て身のラストアタックってわけね?!
来てみなさいよ!返り討ちにしてやる!!』
右腕一本では速度も威力も落ちるが、
綾野への布石ぐらいにはなるだろう・・。
せめて・・牙は俺が請け負う・・!!
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
『・・・・・!!』
三者の拮抗する殺気がぶつかった瞬間、
リンが先に動いた。
だが負傷しているこっちにとっては、
わざわざそっちから、
間合いに入ってくれて好都合・・!
「!!!!!」
『!!!!』
・・もう受けない・・・。
天然理心流は数ある流派の中で、
最も実戦に適した流派。
“受ける”なんてそもそも考えられていない、ケンカ流派なんだよ・・!
『なに・・?!』
全ての力を右腕に集める。今の状態で持てる最大の筋力と集中力を右腕に集める。
突撃してきたリンの右牙を貫いて、
奴の悲鳴と共に・・
“ガキッ!”という音と共に砕いた・・!!
「左牙は諦めるよ・・・・
あとはトドメを刺すだけだから。」
『イヤ・・・・!!』
「ぉぉおおおおあぁらあああ!!!!」
過去を背負い、
五味君たちの命を背負い、
“自死”に打ち勝ち、“声”を取り戻した綾野の気迫がこだまする。
北辰一刀流 奥義・・・星王剣。
その体を真っ二つに、
切り落としてくれた後・・
「「!!」」
すかさず2人で・・
ダメ押しの首をはね飛ばした。
『』
戦闘中もベラベラと喋り疲れただろう・・?
最期ぐらい静かに逝け・・・・。