狼男 無限自殺 編
その時だった・・・・。
さっきまで俺達が手を伸ばしかけた扉。
今は・・背中になった扉。
そこが・・開けられる音・・・?
「おい。入り口で立ち止まるな阿呆。」
!?・・この声・・・・・?
“トンッ”と俺と綾野の体を押し抜けて・・
俺達より前に出て・・
狼男の前に立つ・・見知らぬ男・・。
『・・フハハ・・・・フハハハ!!』
「・・・・・・・・・・・・。」
『やはり来たか・・キョウスケ!!!』
「ド阿呆。これ見よがしに気配ビンビン出しやがって。俺をおびき出したつもりか?」
『・・・フッ・・・・。』
「“神奈川にまた入ったかもしれない”という情報はショウゴから教えてもらっていたが、
ようやく姿を現わしたな。」
『・・・・・・・・・・。』
「ずっと探してたぞ・・マサムネ。」
スーツ男と狼男の会話が続く・・・。
このスーツ男の声・・しゃべり方・・
やはり・・・!?
「君は・・ヴァンパイア戦の時の・・?」
「話は後だサムライ。
・・・コイツは俺に任せろ。」
第10話 完