狼男 無限自殺 編
最終話
最終話
*******************************************
集中治療室でお互い3日ほど過ごした後、
移ってきた一般病棟。
隣り合ったベッドで横になる綾野と・・
「・・・・・・・・・・・。」
俺達のベッドの間で・・さっきから無言で丸椅子に座る椿刑事部長。
見舞いとして持ってきて頂いたメロンも早々に、俺達も“何から聞けばいいのか?”
椿刑事部長も“どこから話せばいいか?”、そんな無言の沈黙が流れる。
「やはり何よりも第一に喜ばなければいけないのは綾野君が“声”を取り戻した事ですね。
君なら大丈夫だと思いますが、BMUの事や怪人の事は他言無用でお願いします。」
「ありがとうございます。分かりました。」
「椿刑事部長。」
「そんな攻撃的な視線を向けられると緊張しますねユウマ君。」
「単刀直入に伺います。」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・あなたも・・・・
怪人だったんですか・・?」
「ウチの愚息がご迷惑をお掛けしました。」
その口から飛び出す・・
自供とも取れる発言。
やはり・・“狼男”の正体は・・!?