狼男 無限自殺 編
「・・・・あ、じゃあ・・
初めてケンカした話・・・。」
「アンナさんブチ切れた事あるんですか?
とても興味深いです。」
「・・・あ・・アハッ・・!」
「思い出し笑いですか?」
「・・・はい。もちろんちゃんと仲直りしたんですけど・・
今想い出すとちょっとだけ・・いやかなりバカップルだった気がします。」
え~っと・・・10月に付き合ったから、
1・・2ヶ月目の時・・。
12月の・・大晦日・・・・。
シンジ君のお家で確か・・お昼ご飯を食べ終わって、ゴロゴロくつろいでた時・・
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「アンナ。」
「ん~?」
「提案があるんだけど・・
いやもし“彼女が出来たらやってみたい”って、
高校生ぐらいの頃からずっと妄想してた俺の野望がありまして・・。」
「なにその敬語~。」
「カウントダウンの時にさ・・
こう・・日付が代わる瞬間に・・。」
「・・・・?」
「いや!やっぱり恥ずかしいからやめとく!」
「いやいや気になるじゃん!!」
「また23時20分頃になったら考える!」
「じゃあ楽しみにしておくねっ。」
「うっし!じゃあそれまでは[K-1]見ながら夜は蕎麦でも食べよー。」
「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・え?どうした?」
「何言ってるの・・?」
「・・・え・・え??」
「いやいや【ガキ使】に決まってるじゃん!!」
「は!?いやいや!
大晦日って言ったら[格闘技]でしょ!?」
「なんで1年の終わりに男の人の殴り合い見なきゃいけないの?
私ああいうの見てると、
こっちも痛くなるからイヤ!!!」
「いやいや!付き合う前たまにK-1選手並に俺の事ぶん殴ってたじゃん!?」
「あれは・・・あれはだってシンジ君が駄菓子屋の領収書持ってくるから・・!!」