狼男 無限自殺 編
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「それで?納得はしてくれましたか?」
「いえ、きっと一生納得はしないと思います。
ですが、帰り際の表情を見て、もう毎日泣きついてくる事はしないと感じました。
あとは時間を掛けて・・
時間と共に・・といった印象です。」
「そうですか。ご苦労様でした。
松本君も喜ぶでしょうね。」
報告が終わると、多忙の椿刑事部長はまたどこかへと出払っていく。
BMUへ帰ってきた時には、
すっかり日が暮れていたので、
チクリと怒られるかと思っていたけど、
ひとまずこれで落着か・・。
綾野は淡々とスポーツウェアへ着替えて、ウェイトトレーニングを始めていたので、
俺も隣の台に寝そべってダンベルを掴む。
「綾野。答えたくなかったら拒絶してくれていいんだけど1個だけ聞いてもいいか?」
「・・。」
「椿刑事部長が用意した“他課の応援”をこなしてきて、前々から感じてたんだけど・・
今日で確信した。」
「・・。」