狼男  無限自殺 編


「勘違いするな小松。」


「・・・・・・?」


「これはまるい探偵事務所としての仕事じゃねぇ。」


「・・・・・???」


「・・依頼人の許可が出たらお前にも話してやるよ。」



最後のシャボン液をつけてフゥ~と泡を吐き出した藪さんが立ち上がる。


「ん。」


「・・・・なんですか?」


立ち上がったと同時に・・
500円玉を渡してくる・・?


「俺とユカリからの餞別だ。
明日は墓参りに行くんだろ?」


「あ・・ユカリさんから聞いたんですか・・?」


「うまい棒でもカロリーメイトでも好きに供えとけ。」


「ありがとうございます。
きっと・・喜んでくれると思います。」



0.01%しか親密度は無いけど・・・

ポケットからまさかのお代わりシャボン玉を取りだして、

またフゥフゥしながら何処かへ歩き出したけど・・・


“なんやかんや”優しい所長代理にお辞儀したところで帰宅の途についた。






第3話 完














< 35 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop