狼男 無限自殺 編
「勘違いするな小松。」
「・・・・・・?」
「これはまるい探偵事務所としての仕事じゃねぇ。」
「・・・・・???」
「・・依頼人の許可が出たらお前にも話してやるよ。」
最後のシャボン液をつけてフゥ~と泡を吐き出した藪さんが立ち上がる。
「ん。」
「・・・・なんですか?」
立ち上がったと同時に・・
500円玉を渡してくる・・?
「俺とユカリからの餞別だ。
明日は墓参りに行くんだろ?」
「あ・・ユカリさんから聞いたんですか・・?」
「うまい棒でもカロリーメイトでも好きに供えとけ。」
「ありがとうございます。
きっと・・喜んでくれると思います。」
0.01%しか親密度は無いけど・・・
ポケットからまさかのお代わりシャボン玉を取りだして、
またフゥフゥしながら何処かへ歩き出したけど・・・
“なんやかんや”優しい所長代理にお辞儀したところで帰宅の途についた。
第3話 完